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橋桁手水鉢

今年は京都の底冷えを早くも味わっているような気がしますが1.3kgの石筒を振って身体を暖めています!

以前に製作した手水鉢は資材置場に据えて早くも馴染みを見せてくれています
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そして年内にと、取りかかっていた新作の橋桁手水鉢が仕上がりました
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龍安寺(りょうあんじ)の手水鉢と言えば茶室前にある※知足の蹲踞(つくばい)と呼ばれている物を思い浮かべますが、石庭に向かう鏡容池の道すがら殆んどは知らずに通りすぎる場所に旧五条大橋の橋桁を手水鉢にした良い雰囲気を出している見立てモンの鉢が据えられています。
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今回制作した手水鉢はこれを模作し、良質な国産(瀬戸内)の御影石を使って仕上げました。

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偶然にも手掛けている最中、先日の新聞で注目の記事を見掛けましたが、旧五条大橋は1645年に架け替えたとあります
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今年も残すところあと僅か
大きな怪我も無く新年に向け身も心も準備したいと思います
どうぞ来年もよろしくお願い申し上げます
良いお年をお迎えくださいませ。

年内は29日午前中までの営業となります
kyoto@tokanen.com
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※知足とは「足を知る」という意味で、人間の欲を戒める言葉として禅宗のお寺などでよく引用される言葉です。龍安寺のつくばいにはこの知足という言葉が刻まれており(正確には「吾唯足知」という文字)、このつくばいを見たいが為にわざわざ訪れる参拝客もいるほど有名なつくばいです。

茶室前に置かれているつくばいは模造品で本物を一般参拝客が見ることはできません


by tokan-en-bando | 2017-12-27 15:36

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